タイ留学記。

現在タイに半期留学中の彩が、日々の生活やタイ情報を誰かに向けて発信します。

タイ北部の少数山岳民族&フェアトレード!

サワディーカー!

彩(さい)です。

 

今回はチェンライの少数山岳民族とフェアトレードコーヒーについて書かせてください!

チェンライ2日目は、G.R.O.W.のスタッフさん数人とドイチャン村を訪れました。

 

ドイチャン(Doi Chang)村とは?

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Doi=山、Chang=象。象がいるわけではありませんが、「山象村」です。

ドイチャン村には、山岳少数民族であるアカ族が住んでいます。

アカ族は基本的に貧しい民族です。でも、やっぱり世界はグローバル化していて、ドイチャン村には携帯もあるしFree Wi-Fiもありました。

住民の99%はコーヒー産業に携わっています。村にはたくさんのコーヒーファクトリーやカフェ。

その中でも、今回はスタッフさんと知り合いのパットさんのところを訪ねました。

 

パットさんのコーヒー

パットさんのコーヒー豆はABONZO Coffeeというブランド名がつけられています。Abonzoはパットさんの祖父の名前です。

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昔、ドイチャン村では麻薬が栽培されていました。しかし第二次世界大戦後、パットさんの祖父の時代に、国王によって麻薬ではなくコーヒー豆を栽培しようという政策が立てられました。村の人々は一度それに従いコーヒー豆を栽培しましたが、豆はなかなか売れず、また麻薬栽培に戻してしまいました。その中で、パットさんの祖父はコーヒー豆の栽培を続けたそうです。

現在ABONZOのコーヒー豆は25人の農家によって、全て手作業かつオーガニックで作られています。

みなさん、コーヒー豆がよく見る黒いコーヒー豆になるまでの過程をご存知ですか? 私は今回初めて、コーヒー豆が赤いということ、汁が甘いということ、雑草抜きから収穫、豆の選別、半年の乾燥に至るまで、どれだけの手間がかかっているかということを知りました。

しかし、コーヒー豆はその手間に比べて非常に安い値段で買われることも事実です。

そこで、パットさんはABONZO Coffeeをフェアトレード価格で売り出すことに決めました。日本でも、「タイ珈琲 アバンゾーコーヒー」という名前で売っているそうです!!日本語のネット検索では出てこなかったので、もし見かけたらぜひ教えてください。✨

このコーヒー、Light Roastを試しに飲ませてもらったのですが、超美味しいです!ブラックなのにキツくなくて、後味が甘くて、ブラックが苦手な私でも飲めました。

 

パットさんのコーヒーショップ

そんなパットさんのコーヒーショップはこちら。

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そうです、まだ完成していません。

それでも、このコーヒーショップには夢が溢れています。

「3年前は夢をただ語るだけだった。でも今は、夢が現実になろうとしている。」

このショップは来月完成予定です。ジャパニーズスタイルのカフェ、アカ族のご飯が食べられるレストラン、カフェ&バーなど、広い土地を使っての夢のコーヒーショップとなります。

なんといっても、ここには宿泊所もできる予定なのです。こんな綺麗な景色を見ながらコーヒーを飲んで過ごす1日って、超素敵じゃないですか。

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なかなかアクセスしづらいところではありますが、もし観光などで近くを訪れることがあれば、ぜひおいしいコーヒーを飲みに行ってみてください!

 

 

今回ドイチャン村を訪れて、フェアトレードがとても身近に感じました。

日本にいるときは生活費がかつかつで、「フェアトレードとか言ってる場合じゃない、一円でも節約したい」と思っていました。正直。

でも実際こうして見学してみると、明らかに農家にとってフェアじゃないって分かるし、彼らの生活は多分私よりかつかつだし、自己中心的すぎたなと。

フェアトレードが当たり前で、不当に安い物が売られていない市場が生まれることを願います。ただ、やっぱり消費者行動として、少しでも安いものを買いたいという考えは誰もが持っていると思うんです。難しいなあ。私もフェアトレードについて、もうちょっと考えてみたいです。

 

彩(さい)

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